冷凍食品の購入が増え、まとめ買いした食材で冷凍庫がいっぱい…。そんな悩みを抱えている家庭が急増しています。実は、この問題を根本的に解決する新しい選択肢があることをご存知でしょうか。冷蔵配送サービスという、冷凍庫に頼らない食事準備の新しいスタイルが注目を集めています。
深刻化する「冷凍庫パンパン問題」の実態
約8割の家庭が冷凍庫の容量不足に悩んでいる
ハイアールジャパンセールスが実施した調査によると、**冷凍庫がパンパンだと感じる家庭は全体の76.8%**に達しています。これは2018年の68.1%から8.7ポイントも増加しており、コロナ禍を経て冷凍庫の容量不足問題がより深刻化していることが分かります。
さらに驚くべきことに、**約9割の家庭が「今以上の冷凍スペースが必要」**と回答しており、冷蔵庫への不満の第1位も「冷凍室の容量が少ない」（64.8%）となっています。
なぜ冷凍庫はパンパンになってしまうのか
冷凍庫がパンパンになる主な理由として、以下のような要因が挙げられます：
1. 冷凍食品市場の急成長 2023年の冷凍食品市場規模は約1兆2,700億円に達し、共働き世帯や単身世帯の増加により需要は底堅く推移しています。特に時短調理のニーズが高まり、冷凍食品の購入量が増加したことが大きな要因となっています。
2. まとめ買い習慣の定着 買い物の回数を減らすため、肉や魚などの生鮮食品をまとめて購入し、小分けにして冷凍保存する家庭が増えています。パナソニックの調査では、まとめ買いする食材の上位は「肉類」（65.8%）、「冷凍食品」（58.4%）となっており、これらが冷凍庫を圧迫しています。
3. 冷凍庫の容量は意外と小さい 一般的な冷蔵庫の容量計算式は「70L×家族の人数+100L（常備食材）+70L（予備食材）」とされていますが、実は300Lと500Lの冷蔵庫を比較しても、冷凍庫の容量はどちらも100L前後というケースが珍しくありません。つまり、大型冷蔵庫を購入しても冷凍庫の容量はそれほど増えないのです。
冷凍庫パンパンが引き起こす3つの問題
1. 食材の無駄が発生する
パナソニックの調査によると、約半数の人が冷凍室から「化石のような食材」が出てきた経験があると回答しています。冷凍庫がパンパンだと奥の食材が見えなくなり、買ったはずの食材を見失った経験がある人は55.6%にも上ります。結果として、約6割の人が化石化した食材をそのまま捨ててしまうという、もったいない状況が生まれています。
2. 電気代が余計にかかる
冷凍庫は隙間なく詰めることで冷却効率がアップすると言われていますが、パンパンすぎると冷気の循環が悪くなり、かえって電気代が増加する可能性があります。また、食材を探すために扉を開けている時間が長くなることも、電力消費を増やす要因となります。
3. ストレスが溜まる
冷凍庫から必要な食材を取り出すたびに、上に積まれた食材を一度取り出さなければならない…。このような日常的な小さなストレスが積み重なり、料理へのモチベーション低下につながっている家庭も少なくありません。
冷凍庫容量診断チェック
あなたの家の冷凍庫は大丈夫？以下の項目に当てはまる数をチェックしてみましょう。
□ 冷凍庫を開けると、食材が雪崩のように落ちてくることがある □ 買ったはずの食材が見つからないことがよくある □ 冷凍庫の奥に何が入っているか把握できていない □ 新しい冷凍食品を買うときに、入るかどうか不安になる □ 冷凍庫の整理をしたら、賞味期限切れの食材が出てくる □ まとめ買いをしたいが、冷凍庫の容量が心配で躊躇する □ ふるさと納税の返礼品が届いても保存場所に困る □ アイスクリームを買いたいが、スペースがなくて我慢することがある
診断結果
- 0〜2個：まだ余裕があります。上手に冷凍庫を活用できています。
- 3〜5個：要注意！冷凍庫の容量が限界に近づいています。
- 6個以上：深刻な状態です。新しい解決策を検討する時期かもしれません。
冷蔵配送という新しい選択肢
冷凍庫に頼らない食事準備のメリット
冷凍庫パンパン問題を根本的に解決する方法として注目されているのが、冷蔵配送サービスです。この新しいサービスには、以下のような特徴があります：
1. 冷凍庫を使わない 冷蔵で届くため、冷凍庫の容量を一切気にする必要がありません。冷蔵庫の野菜室や通常の棚に保存できるため、既存の冷凍庫はそのまま他の用途に使えます。
2. 解凍の手間がない 冷凍食品と違い、解凍する必要がないため、電子レンジで1〜2分温めるだけで食事の準備が完了します。解凍忘れのストレスからも解放されます。
3. 食材の無駄がなくなる 週1回の定期配送で必要な分だけが届くため、買いすぎや保存忘れによる食材の無駄がなくなります。計画的な食事管理が可能になります。
つくりおき.jpが提供する冷蔵配送の実際
冷蔵配送サービスの代表例として「つくりおき.jp」があります。このサービスの特徴を見てみましょう：
手作りの冷蔵お惣菜を週1回定期配送 一流シェフが手作りで調理した料理が、冷蔵状態で週1回届きます。管理栄養士が監修した栄養バランスの良い献立で、主菜・副菜がセットになっています。
価格とプラン
- 週3食プラン：9,990円（税・送料込）
- 週5食プラン：15,960円（税・送料込）
- 4人分（大人2名+子供2名想定）で1食あたり約800円
保存期間と利用の柔軟性 冷蔵保存で4日間持つため、週の前半に集中して利用することも、週全体に分散して利用することも可能です。また、必要に応じて冷凍保存もできるため、一人暮らしの方でも無駄なく利用できます。
冷蔵配送が向いている人・向いていない人
向いている人
1. 冷凍庫の容量不足に悩んでいる人 診断チェックで6個以上当てはまった方は、特に冷蔵配送のメリットを実感できるでしょう。
2. 共働きで時短を重視する人 調理時間が1〜2分で済むため、帰宅後すぐに夕食の準備ができます。献立を考える時間も不要です。
3. 食材の管理が苦手な人 週1回の配送で計画的に消費できるため、食材を無駄にすることがなくなります。
向いていない人
1. 料理を楽しみたい人 自分で一から料理を作ることに喜びを感じる方には、物足りないかもしれません。
2. 食費を極限まで抑えたい人 1食あたり約800円は、自炊と比較すると割高に感じる可能性があります。
3. 好き嫌いが多い人 おまかせメニューのため、苦手な食材が含まれる可能性があります。
まとめ：冷凍庫パンパン問題からの解放
冷凍庫の容量不足は、現代の多くの家庭が抱える共通の悩みです。セカンド冷凍庫の購入という選択肢もありますが、設置スペースや電気代の問題があります。
冷蔵配送サービスは、この問題に対する新しい解決策として注目を集めています。冷凍庫を使わずに、手作り品質の料理を手軽に楽しめるこのサービスは、特に以下のような方におすすめです：
- 冷凍庫がいつもパンパンで困っている
- 共働きで料理の時間を短縮したい
- 栄養バランスの良い食事を手軽に摂りたい
- 食材の無駄をなくしたい
冷凍庫パンパン問題に悩んでいる方は、一度冷蔵配送という新しい選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。あなたの食生活が、より快適で豊かなものになるかもしれません。
参照文献
- ハイアールジャパンセールス株式会社「2022年版・冷凍庫パンパン調査」プレスリリース、PR TIMES、2022年8月11日（閲覧日：2025年5月31日）
- パナソニック株式会社「ファミリー世帯の冷凍室 収納に関する実態調査」、Panasonic トピックス、2025年4月（閲覧日：2025年5月31日）
- 日本冷凍食品協会「冷凍食品業界の動向」、一般社団法人日本冷凍食品協会公式サイト（閲覧日：2025年5月31日）
- 池宮伸次「今、『冷凍』が熱い。データ分析で見えたトレンドとその理由」、ヤフーデータソリューション、2022年10月31日（閲覧日：2025年5月31日）
- ニチレイフーズ「冷凍庫のニューノーマル探索#3 アンケートで判明！ウィズコロナの冷凍庫事情」、ほほえみごはん、2024年10月1日（閲覧日：2025年5月31日）
- 株式会社折兼「冷凍食品市場の『今』を理解し、売り上げアップに繋げる方法を紹介！」、折兼ラボ（閲覧日：2025年5月31日）
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